終の住処
磯崎憲一郎/著
2009年 第141回 芥川賞受賞
[要旨]
他作品を圧倒して選考委員の賞賛を集めた。
お互い30過ぎで付き合い、なんとなく結婚してしまった夫婦の20数年間の日常生活を描く。といっても11年間は一言の会話もなかったと一言ですまされている。語り手である夫は、なんでも論理的にとらえ、妻はいつも不機嫌であった。夫の不倫。娘の誕生。11年の会話なき生活の後、マイホームを建てる。海外勤務の後、夫を待っていたものは?
改行の少ない、あくまで論理的な文章であるが、描写が優れていて読みやすい。