林政の新たな動向 4
この荒廃については、林業白書も「一連の林業生産活動が縮小的停滞の一途をたどって」おり、「このような状況がこのまま続くならば、林業という経済活動を通じて日常営まれている森林の管理は粗放化して、健全な森林の有する機能が低下する」と指摘しています。
こうした新たな森林荒廃は、立場の如何にかかわらず憂慮されるべきものです。
国内資源の"フロー"化をはかるとするならば、決定的な弱点となることはいうまでもないでしょう。
そのため、森林資源の新たな管理体制の整備として、間伐など森林の保育管理を強化するために、森林法を改正し、新たに「森林整備計画制度」の発足など具体的措置が講ぜられてきています。
長期化、構造化している深刻な"木材不況"のもとで、国有林、公団・公社、森林組合、林家のいかんを問わず進行する林業経営危機。
間伐の途方もない遅れに象徴される新たな森林荒廃の深化、広範化など・・・。
まさに「21世紀への国民共有の社会的資源」の存亡がいま問われているのです。