とある時代の試合
とある時代の試合・・・サッカーユニフォームを身にまとう松永の得点は85分。
残ったわずかな時間では、スウェーデン側もどうにもまにあわなかった。
だが、タイム・アップ直前、LI加茂健がかなりの負傷をして、担架でフィールドの外へ運ばれたので、日本人の勝利の喜びに一点のくもりがかかった。
この第三点は、私の記憶では(川本にも聞いて確かめた)、次のような経過できまった。
攻めたてられている日本のバック陣から、ぽろりとクリアされたボールが深くもどっていた右近へわたり、右近から」ただ一人前方に残っていたCF川本にパス、川本がそれを右月へドリブル、彼をマークしていた敵CHがそれにつられた。
RW松永が前方、中央のプリーな位置へ突進した。
川本から松永へのパス、松永がゴールを目がけてドリブルシュート。
ボールは両隅を警戒してかまえていた敵GKベルグクイストの両足の間を通りぬけた!おそらく松永自身もどちらかの隅へ思いきり飛ばすつもりだったのが、意気ごみすぎてGKの真正面へ行ってしまったのだろう。
(松永はのちに太平洋戦争で南方の戦線、ブーゲンビル島で戦死したから、いまでは確かめようもない。)